手術レポ

前回お話させて頂きましたが、私8月に乳がんと診断されて10月に手術を受けました。まだ少し痛みが残るものの、ようやくスタート地点に立った気分です。

今回のブログは至極個人的なお話になりますが、ピンクリボンの乳がん早期発見の推奨月でもあり、私の経験から何かしらインスピレーションを受けて検査を受けられる方が増える事を願って、ブログに残す事にしました。

浸潤性乳管癌という名の診断を受けてから乳房部分切除の手術が決まり、最終病理診断は術後の2、3週間後という事になりました。

手術迄は特に何も考えずに過ごしていました。というよりもジュエリーの仕事をしながら小さな子供二人の居る生活は、本当に毎日勝手に時間が経っている、というような状況だったので、あっという間に入院の日になってしまったのが本音です。

入院するにあたって私はとりあえず普段から読みたくても読む時間が無かった本を最初に詰め込んで、なるべく入院中にリラックス出来る様に、個室である事が決まってからですが、最初にルームスプレーを入れて行こうと思いました。私はとりあえず匂いに無茶苦茶敏感で、病院独特の匂いがあまり得意でないので結果、枕や寝具は入院中ずっと同じものを使うので大正解でした。私なりに病院でも自宅となるべく変わらず過ごせる様に、ホットアイマスク等、とりあえず実用的でリラックス効果の高いものを持って行って、次男が描いてくれた絵も枕元に貼って置いたりしました。イヤホンと一応パソコンも持って行って雑務なんかも念の為出来る様にしておきました。私的にセラピー的な要素もあるので編み物も詰めて行って個人的に準備は万全。でしたが、もし個室でシャワーが無い場合なども想定してドライシャンプー等もあった方が良かったかな、と思います。

手術の1日前から入院して、最終的な切除部分のマーキング等で超音波検査をして夜に食事をして翌日までそのまま絶食、水分だけは手術の数時間前までオッケー、といった感じでした。私はとりあえず手術が初めてでは無いので点滴くっつけたまま本読んだり、病院内のコンビニ行って買い物したりしていました。私は翌日に繋がっていた管が全部抜けてからシャワーが出来る事になったのと、幸いシャワー付きの個室が取れたので手術の当日のみドライシャンプーがあれば良かったかな、位でした。何より先生が上手かったのか、脇も切開していたのに腕は上がるし割と普通に動かせたので翌日のシャワーも問題無くできました。

手術はというと、寝て起きたら術後、というありきたりなパターンでしたが、痛みの中目覚める、という事は全く無く、当日は麻酔も残っているので殆ど寝たままでした。切除した右側はうつ伏せにしてはいけない、という事だったので普段仰向けで寝ないタイプの私にはちょっと苦行でした。寝返りはオーケーだったので狭い病院のベッドの中で術後にゴロゴロゴロゴロ延々と寝返りを打っていました。動き回ってる中で、動けている事に感謝していました。私は転移を調べる為に腋窩(えきか)リンパ節郭清、センチネルリンパ節生検の切除をしているので翌日から腕を動かす様に、とリハビリの手解きを受けました。もうその時点で腕が上がっていたので看護師の方が驚いていたのを覚えています。

何よりも主治医の方や看護師の方含め医療従事者の方々には本当に尊敬と感謝の気持ちしかありません。手術なんかすると毎回、自分は生かされているんだなぁと再確認します。

術後1週間で胸と脇に溜まった血や体液を抜いてもらって処置をしてもらいました。傷跡は大きいし、リンパ浮腫しないように腕を動かしたりするリハビリをしないといけませんが、日常の生活には殆ど支障が無く過ごせています。

もちろんこれらは全て私個人の体験であって、乳がんにはタイプも違えば手術の内容も違ってくるので、誰もが当てはまる事ではありません。

周りの友人や家族にも支えられて闘病生活が出来るし、私はとにかく自分がとてもラッキーだと思っています。乳がんになった事はさておき、自分の人生を振り返ってもあらゆる面で本当に恵まれているなと思います。それを改めて認識させてくれたという意味で、今回の乳がん発覚もある意味では感謝して生きるという事を思い出させてくれた大切な出来事だと思っています。今は当たり前の事が当たり前に出来る日常に感謝しながら次の治療のステップに向けて体力作りもしていこうと思っています。

今月いっぱいアトリエはクローズとなります。また来月迄に再開の目処が立てばSNSとウェブサイト、LINEにてお知らせしますね!

皆様のご健康を祈って。

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