世界に一つだけのエンゲージメントリング

世界に一つだけのエンゲージメントリング

指輪をお渡ししてからしばらく経ちますが、未だに興奮冷めやらぬ気持ちです。それくらいに、このエンゲージメントリングはとってもエキサイティングなプロジェクトでした。それは去年、一通のメールから始まりました。オーストラリアに住むクーパーとジュリアが特別なリングを私に作って欲しいという事と、そのリングを春に日本に来る時に受け取りたい、との事でした。恵まれた事に、今までカスタムオーダーでエンゲージメントリングを製作させて頂いた事は何度かありますが、実際にお客様と直接会ってリングをお渡しする機会は今まで無かったので、今回の依頼を受けた時はとっても嬉しかった反面、とても緊張しました。リクエストは原石のダイアモンドとカラーのサファイアに、ゴールドのバンドでオーガニックな印象のもの。メールでデザイン画などのやりとりをしながら確認し、デザインの大半を私に委ねて頂けたのと、大粒の原石ダイアモンドを見つける時間もデザインから製作まで十分な時間を頂けたのも全てがスムーズに進んだ理由の一つでした。

大粒(1.57ct)のダイアモンドの原石をセットではなくゴールドで包み込むようなデザインにし、コントラストにもなるファセットカットされたそれぞれ色の違うサファイアを2石ずつ両サイドにセットし、とてもユニークで美しく、クールでモダンな世界で一つのエンゲージメントリングを作らせて頂きました。

そして3月。初めて春らしい気候になった晴れの日に、大阪城公園にてジュリアとクーパーと待ち合わせて、リングを手渡ししました。

丁度梅の花が咲き始めていた頃で、梅林園でクーパーがリングと共に跪いてジュリアにプロポーズ。その場でジュリアのリングを見た反応や、身につけている姿を目にする事が出来た時は作り手として言葉にならない程満たされた気持ちになりました。梅の花も、ハッピーな空気をより一層祝福するように咲いていて、こんなに気持ちの良い日は無いと思わせてくれました。何よりも、その特別な場に居れた事、特別なリングの製作に関われた事に感謝の気持ちでいっぱいになりました。こうやって、誰かの人生の幸せな場面に関われる事は最良の瞬間でもあります。末長くお幸せに!

*過去のカスタムオーダーのいくつかはブログにて紹介しております。Instagramのハイライトにて紹介させて頂いております。そちらも是非ご覧になってください。

 

 

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